2024-10-01秋吉
山本幡男さん
先日、映画「ラーゲリより愛をこめて」をみました。
山本幡男さんはシベリア抑留を経験した方の一人で
作中では強制収容所内の日本人俘虜の様子が描かれています。
絶望的な状況下において、決して希望を忘れない山本幡男さん。
強い精神力と人間力に感服し、人望とはこのような生き方をする
人に自然とついてくるんだなと改めて思いました。
山本幡男さんが子供たちにあてた遺書があるのですが
感銘致しましたのでご紹介させて頂きます。
「君たちはどんな辛い日があらうとも光輝ある日本民族の一人として生まれたことに感謝することを忘れてはならぬ。
(略)また君たちはどんなに辛い日があらうとも、人類の文化創造に参加し、人類の幸福を増進するといふ進歩的な理想を忘れてはならぬ。
偏頗で驕慢な思想に迷ってはならぬ。
どこまでも真面目な、人道に基く自由、博愛、幸福、正義の道を進んで呉れ。
最後に勝つものは道義であり、誠であり、まごころである。
友だちと交際する場合にも、社会的に活動する場合にも、生活のあらゆる部面において、この言葉を片時も忘れてはならぬぞ。
人の世話にはつとめてならず、人に対する世話は進んでせよ。」