値上げ時代の価格戦略
飲食店やチェーン店でも値段が上がっています。
例えば、マクドナルド。
マクドナルドといえば過去はデフレの象徴(安い)ということで、
値上げと真逆の戦略でした。
以前、価格破壊路線だったマクドナルド。
(豆知識)
現在170円のハンバーガーの20年前(2002年)の価格は59円(税抜)。
※チーズバーガー79円(税抜)、フランクバーガー75円(税抜)でした。
そのマクドナルドが今年7月に値上げしました。
しかし、ただの値上げではないことに気づきましたでしょうか。
分かりやすい例として、JR中野駅近辺の3店舗のビッグマック価格を比較します。
JR中野駅前の中野南口店:値上げ前450円だったビッグマックが500円
新中野店:ビッグマックの値段は470円
新高円寺店:450円のまま
なんと同じ商品で3つの値段、これがマックの値上げ戦略です。
値上げをしていく際、店舗の賃料・人件費などの運営コストを勘案し店舗を3つに分類。
もっともコストがかかる都心店は500円、都心から少し離れた準都心店は470円、その他の通常店は450円の価格に。
すべて一律で値上げするのではなく、場所を選んで値上げの幅(価格)を変える戦略を行ないました。
店舗側の言い分として、
一律に500円になるよりは450円の店舗もある、お客様に価格の選択肢が広がったと言えます。
一律の価格をやめる動きはマック以外にファミレスでも、
ガスト、バーミヤン、スシローなどでも地域別価格を取り入れています。
これからは同じチェーンの中でも、値段を選べる時代になってきました。
ちょっと移動すれば、あっちの店舗が安いなど今後(店舗サイトを)調べる人が増えるかもしれませんね。